2017-05-15

【CF】奈良の大仏もクラウドファンディングで建てられた?

クラウドファンディングはアメリカ発の新しいファイナンスに思われがちですが、実は日本人にとって身近で馴染み深い仕組みでもあります。

皆さんもお寺に参った時に『金拾万円・○田△郎』などと書かれた石塔を見かけたことはありませんか?

これは今から遡ること1180年、焼き討ちで焼失した東大寺と大仏の修復のために、全国の信者から少額の寄付を集めて再建が実現したことから始まった『勧進(かんじん)』という仕組みです。
心のより所であった寺社の建立資金を庶民からの少額寄付で賄い、そのお礼として寺社に石塔を建てる。まさにクラウドファンディングの仕組みそのものではないでしょうか?

実はこのような仕組みは何も日本だけに限ったことではありません。

アメリカにおいてもこのような話がありました。1884年、自由の女神がフランスから贈られることが決まっていたのに、台座の建設費用が足りないという事態に陥りました。
そこで一人の実業家が起ち上がり、新聞を使って一般市民に向けて台座の建設費用の寄付を募りました。結果は、約6ヶ月で10万ドルの寄付を集めることができたのです。

大仏再建でいうと『口コミ』、台座建設でいうと『新聞』という媒体が『インターネット』に置き換わったものが現在のクラウドファンディングと言ってもよいでしょう。
それら過去の仕組みとクラウドファンディングの大きな違いは、インターネットによって【距離】の問題が無くなったこと。

大仏にしても自由の女神にしても、広められる範囲は媒体に依存します。しかし、インターネットを使うことによって、地方で起ち上げたプロジェクトが日本中どこでもリアルタイムで見ることができ、24時間いつでも支援することもできるのです。

また現在は、まちの課題を解決するために住民自らが資金を提供するう“シビック・クラウドファンディング”や、毎月継続的に資金を支援するクラウドファンディングなど、多様化するニーズに合わせた形態に派生しています。

クラウドファンディングは昔から存在する先祖返りした金融モデルですが、インターネットを介して新しい形に進化・変容を遂げつつあるモデルでもあるのです。

熊本城の事も入れる

お城からまちづくり!3年で5億円以上を集めた熊本城「一口城主制度」

support
関連記事