応援されるプロジェクトの作り方

クラウドファンディングでのプロジェクトは、内容によって大きく2つに分類することができます。

ひとつは、『自分の夢を叶えるため=自己実現』、もうひとつは『世の中の問題を何とかしたい=課題解決』です。

共通するのは、自分一人の力では解決できないのでクラウドファンディングを使う点です。つまり、“他人の応援なくしては成立しない”のがクラウドファンディングという仕組みなのです。

では、これを踏まえて【応援されるプロジェクト】とは何かを考えてみましょう。

起案者がまず考えないといけないのが、“人はどんな時に応援するのか”ということ。ここを外すとプロジェクトが成功することはありません。

その答えはいくつかありますが、大きなキーワードとなるのが“利他の精神”、いわゆる社会貢献です。

ある世論調査では、『社会の役に立ちたい』と答えた20~30代の割合が70%近い数字を示したといいます。しかし、『自分の職業を通じて貢献できている』と答えた人はわずか2割程度。
では、残りの8割はその想いをどこで実現しているのでしょうか?

それは『自分が共感した人達への応援』です。これには直接的なボランティアだったり、間接的な寄付やクラウァンディングへの支援も含まれます。

このような方々から応援してもらうためには、自分のことだけでなく、社会の課題も一緒に解決するようなプロジェクトを考える必要があります。

具体的な方法としては、自分のやりたい事と身近な問題を掛け合わせること

例えば伝統産業の場合だと、製品を販売することで伝統文化の継承や後継者問題の解決に繋がりますし、他の産業においても、新たな製品を開発することで地場産業の振興に繋がります。また、地域で行うイベントでは、まちの活性化に寄与していると言ってもいいでしょう。

このようにクラウドファンディングを行った後の未来が、多くの共感を呼ぶことができるプロジェクトこそ【継続的に応援されるプロジェクト=本当の意味での成功プロジェクト】となるのです。

応援されるクラウドファンディングの考え方

一般的な投資の考え方はとてもシンプルで『投資した金額以上のリターンがあるか』だけ。すなわちインセンティブ(動機)はお金と将来性となります。一方、クラウドファンディングでは『そのプロジェクトを応援したいか』、いわゆる共感・応援が大きなキーワードとなります。

応援されるための『3つのF 』

応援されるプロジェクトを作るには、『3つのF 』があるのかというのが重要なポイントになります。当たり前の話ですが、応援されるには『応援する人』がいないと話にはなりません。クラウドファンディングでは、ゼロから新しい市場を作ることもできますが難易度が高く余りお薦めはできません。

事例:地場産業と掛け合わせる

大河ドラマ『真田丸』の放映に合わせて、和歌山縁の武将である幸村をモチーフにしたスマホケースを地元の職人だけで制作した事例。衰退の道をたどりつつある優れた地場産業にスポットを当てたプロジェクトです。一つでは光が当たりにくいモノをコンセプトを軸に掛け算で組み合わせました。

事例:地域のイベントと掛け合わせる

全国から毎年多くのライダーが集まるイベント「隼駅祭り」。十分なもてなしができていない現状を打破するため、バイク専用ガレージを完備した宿をつくり、全国のバイク乗りが集まる場を提供し、地元の過疎化を食い止めるというプロジェクト。

事例:伝統や文化と掛け合わせる

クラウドファンディングを、地域の伝統文化で利用した事例。プロジェクトを通じて刀剣文化に触れ、関市周辺の伝統や文化に目を向けてもらい、さらに阿蘇市においても失われた蛍丸を復元することで地元の歴史や伝統に目を向けてもらうきっかけに。