夢を目標に変えるブランディングパートナーAIDDESIGN

Client Interview

家づくりは、その後の未来づくり。
住む人の生活を笑顔にするオンリーワンの家創り。

足立 良二さま
株式会社 sooto

足立 良二さま

Introduction

家づくりは、その後の未来づくり。 住む人の生活を笑顔にする、オンリーワンの家づくりと確かな技術に定評のある
デザイン&施工のプロが、南大阪にいるんです。

居心地の良い空気が漂う小さなオフィスには、打ち合わせしながら創るという紙の小さな模型が並び、
それを見るだけでワクワクと胸が弾むよう。

確かなデザイン力と施工力で国際的なデザイン賞を受賞し世界にも認められながらも気さくな笑顔は変わらず。
ほっと和ませてくれます。

(インタビュアー)フリーライター 橋本 真美/(写真)PHOTOGRAPHER 原田 佳美

足立 良二さまインタビューイメージ 足立 良二さまインタビューイメージ

家を創り、人として創られる

Contents01

(聴き手)「創人」っていいお名前ですね。

元々いた会社に「創」という文字が入っていたんですね。僕この字をすごく気に入っていたんで、やめる時に社長と専務に使ってもいいですか?って聞いたら好きにしろって言ってもらえたので、遠慮なく使わせてもらってます。

(聴き手)家を創るお仕事なのにあえて人にされたのは理由があるんですか?

そうですね。自分たちが家を創り、住む人の新しい生活環境を作っていくっていうのもあるし、自分たちも人として創られていくということを意識しました。

(聴き手)なるほど。ずばり、足立さんの家づくりのモットーやコンセプトって何ですか?

ひとことですよ。めちゃくちゃ簡単なんですけど「快適」です。これ、渡部さんにも以前ヒアリングしてもらって、いろんな言葉にしてもらったんですけど、結果的に「快適」の一言に尽きるなと。

(聴き手)「快適」。端的ですね。ちなみに足立さんの思う快適とは。

そうですね。うちが提供する「快適」は「打ち合わせ」「デザイン」、そして「技術・性能」。打ち合わせの段階からできた家のデザインや性能による住んだ後の生活まで、さまざまな面から考えています。

(聴き手)こちらでは設計と施工の両方を請け負っているんですよね? 当初からそうだったんですか?

創業した10年前は個人レベルで始めた工務店でした。ただ、設計事務所の免許も取っていたので、いつかは両方をと考えていました。しっかり自社の物件を前に出して設計も施工もっていうのは3年ほど前からですね。

(聴き手)そこに至るまで7年かかったということですね。

最初は網戸の張り替えなどの小さい仕事からしていたんですけど、1年経ったら法人化することは決めていたので、その通り進めて、そこから人数もどんどん増えていきましたね。3年目ぐらいから新築工事というのも入って、5年目ぐらいには売り上げも倍以上に。でも数字を追いかけるようになってしまって、その結果、足元が見えず問題を起こしてしまったんです。そこでちゃんと見つめ直さないといけないと思い至ったので、そこからは利益は下がっても1つ1つの仕事をきっちりとやっていくことで自社物と言われる自社の設計施工にシフトしていこうと。今まだその途中です。

足立 良二さまインタビューイメージ 足立 良二さまインタビューイメージ

ミリ単位を計算する緻密な図面づくり

Contents02

(聴き手)創人さんの強みの1つは「施工図」とのことですが、施工図って具体的にどういうものなんでしょう。設計図とはまた違うんでしょうか?

違いますね。施工図は一般的にゼネコンと言われる大型物件を建てているところにとって絶対必要なもの。よく建築と建設ってひとくくりになっているけれど、超高層ビルであったり地下鉄や総合施設などの建物と1つの家を建てるのはまったく規模が違ってきますよね。そこに関わる人も時間も圧倒的にかかります。それらの意思を統一するものが必要になるんです。

(聴き手)それが施工図ということですか?

そうです。例えば柱ひとつとっても、どんな材料でどれくらいの大きさでどこに、という風に正確に設置したり動かしたりするために細かい指示が必要になってくるんです。その細かい指示が最終的にこうなります、というのを伝えるためのものが施工図なんです。

(聴き手)通常の設計図ではそこまでできないということなんですね。それは知りませんでした。

そうですね。今主流になっている住宅っていうのは、注文建築と言われていても、実際は規格があるんです。柱と柱の間が90センチというモジュールであったり、91センチというモジュールあったり規格の数字がまず決められてるんです。それに対してドアなどの既製品を持っていったらそのまま入るとい大きさにできあがっています。でもちょうどだとちょっとした要因で入らなかったら困るので、若干の余裕を持たせているんですね。数センチの曖昧さは現場の方に任せるよというのが現場の常。だから、全く同じ家を3人の大工さんに同時に建ててくれと言っても、同じものにはならないんです。対して、施工図は全てにおいてミリ単位で図面になっているんです。

(聴き手)その施工図を創人さんでは住宅にも取り入れているということですね。

僕が29歳までゼネコンにいたことから、施工図があることが常識だったんです。施工図どおりに作業を進めてもらえれば、たとえ大工さんが3人いても同じものができます。実は今の仕事の割合は3割が自社の設計施工。残りの7割は、よその設計事務所さんからの施工依頼。うちに依頼があるのは施工図があるからなんです。
先ほど言ったように、規格住宅は一定のルールがあるので大きな誤差は出ないんですけど、設計士さんが設計した建物というはみんながオリジナルの色をだすことを意識して設計をされるので、全く同じものはない。それを現場に伝える際に、施工図が必要なんです。

(聴き手)それがないと思い込みでミスがでる可能性があると。

そうです。何十社も工務店と取引がある大きい設計組織からも、うちは施工図があるからやりかえがないと言われました。設計士さんの書いたものは理解が追いつかなった時に、思っていたように仕上がらない場合もあって、結果やりかえになることも実は多い。業界的にはそれが当たり前だと思っているふしがあるんです。

(聴き手)それって無駄が多いってことですよね。

うちはそういったことがあまりないんです。比較的値段が安く収まっていることも、施工図を書くことでやりかえがないことに理由があります。

(聴き手)なるほど。それは他社さんが頼みたくなるのがわかりますね。

足立 良二さまインタビューイメージ 足立 良二さまインタビューイメージ

社内の意識共有と強みの発信へ

Contents03

(聴き手)ホームページを拝見したのですが、想いの部分もわかりやすく、すごくしっかりとしてらっしゃる印象でした。

sootoウェブサイト(https://sooto.co.jp/)
それこそ、エイドデザインさんのおかげです。これまでブランディングというのを全くしてこなかったんですが、自分自身が仕事に対してスキルアップしたいと思っていた時に渡部さんと出会って、話をするうちに会社のブランディングや研修をされると聞いたので、ぜひうちにもお願いしたいとなったんです。

(聴き手)どういう風にブランド構築をされたんでしょうか?

僕はある意味ずっと自分よがりで今まで仕事をしてきていたんですね。自分の中ではしっかりとこういう目的があってこういう気持ちでやっているというのを聞かれたらある程度答えられる信念は持ってきたつもりだったんですけど、やっぱりそれを具体的な形や言葉で周囲に提示することをしてきてなかったんです。
まず社内でそれを共有するために、改めてそれを伝えることと、ワークで作っていくというステップを与えてくれたのが渡部さんでした。

(聴き手)それをすることで、外に対してだけでなく、中にも変化はあったんでしょうか。

あったと思います。うちのスタッフは元々みんな頑張り屋さんだし、引っ込み思案というか、自分たちがやっていることがすごく価値のあることだということを理解してもらえてなかったのかなと。
そこを胸張って自信になる形に持っていきたいなというのも渡部さんにも相談して、どんどん前に出てもらえるように、いま徐々に変わりつつあります。

(聴き手)実際にどういったワークをされたんですか?

ブランド力を作っていくにあたって、僕の理念を含めて会社理念を前に出して、どうやってそれをお客様に届けていくのかをみんなで考えるというワークでした。
その中で自分たちのいいところ、悪いところを洗い出していくという感じです。
改めて自分たちのいる会社の強みを引き出してもらえて、理解してもらえたのかなと思っています。すごくよかったです。

(聴き手)実際そこから変わった部分はありますか?

スタッフも徐々に変わってきている気がするし、対外的にも会社案内やホームページなどの形でお客様に提供していることを前に出していっています。
僕は前職では部長職も経験したので、管理職として人を見るということもしてきたんですが、その中で「気持ち」の部分ってすごく大事なんですね。うちには表面的にではなくお客様のことを考えられるスタッフが揃っているんで、それをもっと知ってもらいたいなと思っています。

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世界が認めた細やかな「点」へのこだわり

Contents04

(聴き手)ずっと気になっていたのですが、後ろに立派な「WINNER」の文字が…。

これですね。昨年「A'DESIGN AWARD」っていうデザインコンペで金賞をいただいたんです。

(聴き手)すごいですよね! 海外のデザイン賞ですよね。調べた情報ですが、欧州デザイン協会や国際コミュニケーションでアイン評議会をはじめ、さまざまな組織が後援している世界最大のデザインコンペティションだと。

純粋にうちだけではなくて、設計は昔からお世話になっているNRMさんという設計事務所さんなんです。最終的に施工も含めてさせてもらったんですけど、なかなか特殊な物件だったので、共同で受賞させていただいたという形ですね。

(聴き手)共同でもすごいです。おめでとうございます。

ありがとうございます。この金賞って70組ちょっといると聞いて「そんなにいっぱいあるんや」と思ったんですけど、世界で4万8000の応募があったそうなんです。そんなすごいものなら授賞式は参加したいなと単身イタリアに乗り込んだはいいんですけど、言葉が通じなくて、どうやって電車乗るかもわからず。すごく怖かったです。

(聴き手)言葉の通じない国にお1人で! すごい度胸ですね。

以前一度行った時はツアーだったので言葉が通じないという認識がなかったんですよね。授賞式の時に前で喋らないといけなかったんですが、緊張していて、何を喋ったのかまともに覚えてないんです。

(聴き手)受賞したのはどういう建物だったんですか?

3階建ての住宅だったんですけど、一般的な水平・垂直の直線でてきたものではなくて、斜めの線が入って、ぱっと見なんや?て思うような、そんな家ですね。受賞した時に建物の規模でいうと、これが一番小さかったです。

(聴き手)不思議な立体感ですが、この形にされたのは、どういう意図があったんでしょうか?

ここね、すごい狭小地で、実は土地が扁平してるんですよ。その中でお客様が求める部屋の量やボリュームをもって建てると駐車場が作れない。その時によくある形で壁で囲むのではなく、坂になっている部分を利用して形を出せたらなと。可能なスペースでギリギリを利用するという風に考えたものでした。よく建物の形がおもしろいなぁと言われたりするんですけど、僕が見て欲しいのは実は「点」なんですよ。

(聴き手)「点」?

これは出来上がったものを見てもわからないんですよね。垂直な角に対する点は角度も計算しやすくて、同じ厚みの木を重ねていっても綺麗につながっていくんです。だけどね、斜めになると、厚みが距離に対して変わってくるので、どんどん点の出し方が難しくなってくるんです。それをうちは施工図で幅の違うもの同士がつながって、最終的にこの点とこの点がまっすぐで繋がるように…と、最初の段階で計算しているんです。

(聴き手)今の話を聞くとこの家のすごさの一端がわかったような気がします。

そういうのが評価していただけたのかなと思っています。ボリューム的にこういう小さい家がそういう賞を取りにくいものなんですけど、そこが理解されたのは嬉しかったですね。

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パッシブだけでない「快適」を追い続けて

Contents05

(聴き手)最初に「快適」というコンセプトをお伺いしたのですが、パッシブデザインも重視されてらっしゃいますよね。

うちは基本的にお客様の要望を聞き入れる中で、オンリーワンというか、その土地、その場所でしか建てられないものを建てたいと思っていて、太陽の光や風があるのをどれだけしっかり使えるかというのが元々あったんです。「パッシブ」という言葉を聞いた時に、それが言葉としてあったんだと知ったというか。

(聴き手)私は「パッシブデザイン」という言葉自体、ここ2〜3年よく聞くようになった印象です。

そうそう。ふっと湧き出すように増えてきたから僕らの耳にも入ったというか。前からあったそういうものがそういう名前で存在してたんやってことを知った感じですね。
ただ、パッシプデザインを究極で一番の設計手法と考えている人たちがいるので、その人たちを否定したいとかは全くないんですけど、僕はパッシプデザインを絶対という風には考えてないんです。

(聴き手)似て非なるということでしょうか。

パッシプデザインは基本的に同じように快適さを求める考え方なんですけど、自然エネルギーをどれだけ使ってエネルギーを削減した快適を実現できるかで、その基準を決めるのに6つの要素があるんです。
気温と輻射熱、風速、着衣、体温(発熱)と太陽。それをどういうバランスで考えるかで、パッシブはそれを最大限利用して、建物のあり方で最大限省エネ化することで快適を求めるもの。たとえばこの場所ならここに窓があって風が入るのがベストというのがどうしても出てしまうんですね。この位置、この大きさ、この高さという部分まで。
それが、例えばデザインにいい形になってるのかというと、絶対ではないと思うんですね。今言った6要素には「デザイン」も「お客様の要望」も入っていない。そうなると、それが本当の快適になっているのか。

(聴き手)基本的にそういうことが多いですよね。その人に頼んでいるわけですし。

渡部さんに頼むと、自分ごとのようにうちの「こんな風にこんな想いで作りたい」を考えてくれて、必ずしも自分で作るだけじゃなく、デザイナーさんからコンペ形式で案を集めてくれたりして、その中で僕の想いを反映してくれたデザインを選ばせてもらえるんです。

(聴き手)なるほど。確かに計算して出た窓の位置がデザインとしてどうかは別問題ですよね。

最初に言ったように、僕らが思う「快適」は打ち合わせであったり、性能・技術であったり、デザインであったりもするんです。ヒアリングの中にお客様の思うバランスがあって、性能の部分にパッシブが入っていると思うんです。
だから、パッシブを全面に取り入れないとというのではありません。

(聴き手)お客様の要望(打ち合わせ)とデザイン、性能のバランス重視ということですね。

そう、だから「究極な快適」を提供したい、なんです。

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業界の標準を変えられたら

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(聴き手)足立さんの最終目標って何かあるんでしょうか。

快適な家を作り続けることが目標なんですが、最終というと「施工図を業界の標準にしたい」かな。

(聴き手)なるほど。他のところでも当たり前になればということですね。今のところ住宅規模で施工図を使われているところって他にもあるんでしょうか?

少ないですね。未来に向かって家というものが進化していく中で、断熱性能や設備が進化したりもしていますが、利益を追求する中で家づくりってどんどん簡略化していっているんです。

(聴き手)簡略化ですか。例えば?

昔は山から木を切って、左官屋さんが塗って、1年ぐらい乾かして、そして作っていたのが、今は工場でババっと作られている。そしたらそれぞれの職人さんの仕事もすごく簡略化されていってるんです。
もともとこの業界の仕事には管理者という人がいて、それぞれの業種の人に依頼することでしっかりしたおうちを作るというチームプレーだったんです。しっかり技術をもって、良い悪いを判断できるような知識を持った人が工事を代表して取り仕切るんです。

(聴き手)今は違うんですか?

いるんですけど、その管理者がこの簡略化の中で、今は手配師のようになっているんです。
各業種が簡略化されて、自分たちの仕事が終わったら次の業者さんへバトンタッチする。なんならLINEグループで「そろそろ終わるよ」「じゃあ次うち入るわ」ってやりとりがあったりするぐらい。さらにこれにもっとお金かけてシステムを導入しているような会社は、1つの物件が始まると何日後に完了するために各工程の日数を割り出して、自動的にメールで図面が届いたりも。すると、ますます管理者が不要になりますね。

(聴き手)LINEやシステムでいけちゃうとそうなりますね。

不要にすることでコストを削減したり、簡素化しようという動きが業界の流れに実際にあるんです。でもそれができない家だってある。さきほど言ったようなオンリーワンの設計士さんの家は簡素化しようにも細かい部分までそれぞれにしっかり理解してもらって、なおかつしっかりと管理することで成り立つもの。知識や経験のない人間が何日でできるか判断はできないし、特殊な材料が何日で届くかもわからない。規格化されたものとは違うんです。

(聴き手)そうなると、管理者さんの出番ということですね!

でも業界全体に規格で建てられる家に大半の人が関わっているために、オンリーワンな建物が建てられる技術者がどんどんレベルが落ちているんです。

(聴き手)それは悪循環ですね。

めちゃくちゃ悪循環ですね。だからこそ、せめて施工図でミリ単位にこだわってやっていくことをみんなの共通した認識になっていったらトラブルなく人も今よりは育つのではないかと思っています。昔からのやり方だけでなく、もっと今だからできるベストな技術や方法をみんながもたないといけないと思います。

(聴き手)なるほど。技術の継承も、新しい技術を取り入れるのも両方が大事なんですね。

そのためにも、エイドデザインさんにはいつも刺激をもらいたいと思っています。渡部さんは僕が今まで出会った人の中でも1、2を争うくらいレスポンスが早くて、その都度仕事ってこうあらなあかんなって刺激を受ける方。僕もお客様のためになるものはしっかり勉強していきたいと思っています。

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