報われるブランディングと報われないブランディング
こんにちは。
夢を目標に変えるブランディングパートナー、エイドデザインの渡部(わたなべ)です。
世の中には、報われる努力と報われない努力があります。
私も含め、この記事をお読みいただいているあなたも一度や二度、努力が報われなかった経験があるのではないでしょうか?
報われる努力と報われない努力。実はこの違いは至ってシンプルなものです。
努力が報われないときは、目指すべき目的や目標に対して「正しい方向」を向いていなことが多いのです。
これはブランディングにおいても全く同じことがいえます。
まず前提として認識いただきたいのは、ブランディングはすぐに結果につながるものではないということ。
キャンペーンのような一時的かつ短期的な施策ではなく、ブランディングは企業全体が中長期的に取り組み、その上でじわりじわりとその効果が出てくる漢方薬のようなものなのです。
ゆえに、です。ここからが重要なポイントとなります。
その方向が誤っていたとしても、容易に軌道修正することができず、ずるずると誤ったブランディングを続けてしまうのです。
「報われないブランディング」にしないためには、一体何が必要なのでしょうか?
3つの観点から紐解いていきます。
1. まずはブランディングの「定義」を知る
あなたの周りの方に「ブランディングって何?」と質問してみてください。
おそらく10人いれば、10通りの答えが返ってくるはず。
「ブランド」「ブランディング」という言葉は、人によってその定義が異なる、かなり曖昧でぼんやりとした言葉なのです。
たとえば、ブランディングを「見た目をキレイに整えるだけ」と考えている人と「会社のファン作り」と考えている人がいたとします。
仮にこの二人が同じテーブルでブランディング施策について議論したとしても、おそらくまともなアウトプットは永遠に生まれないでしょう。
まず、最初にしなければいけないのは、ブランディングの「定義」を知ること。会社組織であれば、全員でその定義を共有することなのです。
2.ブランディングの「正しい方向」を知る
「うちの会社はこんな強みを持っている」「なので顧客はきっとこう考えている」「だからこういうブランディングをしよう!」
このように、経営者の感性や直感だけを頼りにブランディングの方向を進めている会社は少なくありません。(と言うより、多くの中小企業はこのパターン)
もちろん、経営者の感性や直感は優れたものであり、市場や顧客心理をずばり捉えることもあります。
しかし、自社でコントロールできない法規制や社会情勢、技術革新などが突然起こると、スタッフレベルで対応できなかったり、また経営者自身の感性が衰えてしまうと市場動向を大きく見誤ったりもします。
これでは事業としても、また会社としても中長期的な成長は望めません。
ブランディングの「正しい方向」は、客観的かつロジカルに分析をした上で定める必要があります。
環境分析から市場機会を発見し、その市場を細分化。その中から見込み客を選定し、自社独自の価値を言葉(ブランドアイデンティティ)として紡ぎ、そのイメージ通りの認知を顧客の頭のなかで形成させる戦略を立てるのです。
その上で経営者の感性や直感を活かすと、知識に裏打ちされたブランディングの「正しい方向」が分かるのです。
3. しっかりとした目標設定をおこなう
ブランディングというと、売上に直結せず、デザインをキレイに整えるだけの絵空事のように思われる方が多いと思います。
ただ、少し考えていただきたいのは、なぜ大企業や人気のある中小企業がこぞってブランディングに力をいれているのか?という点です。
仮にブランディングが売上に影響しない絵空事だとすれば、そこに資金を投じる経営者はいないのではないでしょうか?
とは言え、現実問題としてブランディングが絵空事で終わってしまっているケースも少なくありません。
その原因はただ1点、ブランディングのゴールを最初に設定していないからです。
マラソンでも登山でもゴールの位置が分かっているからこそ、スタートすることができます。
逆にいうと、ゴールが決められていなければどちらに進んでいいのか分からないだけでなく、自分たちが今どこにいるのかすらも分かりません。
絵空事や夢物語で終わっているのは、ブランディングの途中でその意味や目的を見失い、足を止めているだけの話。これは非常にもったいないことです。
短期的な効果が出づらいブランディングだからこそ、現在地の分かる明確なゴール(目標設定)が必要なのです。
いかがでしょうか?
何年もブランディングに取り組んでいて、成果にもつながっていないのであれば、一度これらの観点を見直してみてください。
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