ブランド構築サポート【イエステージ様②】
1. 拡散→収束→昇華のパターン
2020年1月31日(金)、第2回目となるブランド構築ワークを行いました。
今回は全スタッフ様に集まっていただく全体ワークではなく、プロジェクトの担当者様だけが集まっての会議形式。
イエステージ様の場合、全体ワークと担当者会議を交互に行い、今回のブランド構築サポートのゴールであるブランド・アイデンティティを導き出します。
▲今回は階段の2段目(ゴールのコンセプトはブランド・アイデンティティの意味)
全体ワークでアウトプットいただいた多くのアイデアを担当者会議で絞り込み、さらにブラッシュアップさせていきます。
拡散・収束させた内容を、今回さらに昇華するというイメージです。
ちなみに会議と銘打っていますが、内容はワークが中心となります。
2. ブランド構築を進める上で必要なこと
「全員の意見を集約するのなら、すべて全体ワークの方がいいのでは?」
そんな声も聞こえてきそうですが、今回のような全体ワークと経営者を含めた少人数ワークを交互に行うことのデメリットは一切ありません。
なぜならブランド構築を進める上で、どうしても経営判断や営業的視点が必要なシーンが出てくるからです。
これは、まともなブランド構築であればあるほど出てきます。
※「まとも」と表現したのは、ゴールを決め打ちしたようなブランド構築ではないという意味です。
本来ブランド戦略というのは経営理念→経営戦略→マーケティング戦略→コミュニケーション戦略、この全体を指して「ブランド戦略」と呼びます。
★戦略ピラミッド図(出典:一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会)
ですので、アイデアを拡散・収束した後に考える戦略が、
「自社の経営理念や経営戦略に基づいているのか?」
「本当にこの市場でいいのか?」
「市場が狭すぎないのか?」
など、経営判断や営業的視点が必要となります。
そのため、経営者とプロジェクトの担当者だけの会議を挟む意味が出てくるのです。
(いずれにしても、ブランド構築の進め方は各クライアント毎にカスタマイズしています)
3. 市場機会を探る
さて、今回のテーマは「市場機会を探る」です。
実はこのステップは、一連のブランド構築の中で最も重要なステップとなります。
なぜなら、ここで決めた市場を細分化させ、一番評価してくれる見込み客を選定…というように、すべてはこの回で決める「市場機会」がベースとなるからです。
ということもあり、当日は東京から株式会社ユニマットリックの執行役員でもあり、空間デザイン事業部 部長でもある粟井琢美先生をゲストでお迎えし、計5名で市場機会を探りました。
ちなみに粟井先生は、世界最高峰のフラワーショーであるチェルシーフラワーショー2009でシルバーメダルを獲得された経歴を持たれるエクステリア&ガーデン業界の第一人者です。
▲写真は弊所が視察に同行した2019年チェルシーフラワーショーの様子
4. 周りからスポットライトをあてて全体像を探る
市場機会を探る方法はいくつかありますが、今回はクロスSWOT分析というフレームワークを使い、以下4つの観点からより詳細に戦略を考えていきます。
・強み×機会 = 積極攻勢戦略
・強み×脅威 = 差別化戦略
・弱み×機会 = 弱点強化戦略
・弱み×脅威 = 専守防衛または撤退戦略
まずは様々な角度からスポットライトをあてて、全体像(市場機会)を探っていく…というイメージです。
そして、ここでアウトプットいただいた戦略をみながら、一つの市場機会に絞り、決めていきます。
▲戦略を考えるワーク
担当者様から多くの戦略をアウトプットいただいただけでなく、スペシャルゲストでご参加いただいた粟井先生からも鋭い指摘や高い感性での戦略をご提案いただきました。
粟井先生ありがとうございます。
余りに多くの良質なアウトプットが生まれたので、次回全体ワークまでにもう一度担当者会議を行い、じっくりと「決める」ということで第2回目のワークは終了となりました。
私の方でも次回のワークまでに今回の戦略をまとめ、より良い市場機会を見つけられるようサポートしていきたいと思います。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
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