夢を目標に変えるブランディングパートナーAIDDESIGN

Client Interview

持続可能な会社を作っていくためには、まだまだこれから。
それにはエイドデザインが欠かせません。

和田 靜佳さま
株式会社 イエステージ
代表取締役

和田 靜佳さま

Introduction

宅地分譲や不動産仲介だけでなく、空き家の活用やエクステリアのプランニング、はてはまちづくりまで。

業界の革命児と言っても決して過言ではない、そんな熱い社長と会社が和歌山にあります。

彼の目線の先にあるのは、これまでの形にとらわれない「不動産」の新たなる価値を創り、育てること。

その革新をサポートすることで、エイドデザインもまた新たな不動産の世界を体感し、その可能性に胸を躍らせています。

(インタビュアー)フリーライター 橋本 真美/(写真)PHOTOGRAPHER 原田 佳美

和田 靜佳さまインタビューイメージ 和田 靜佳さまインタビューイメージ

嫌いだった不動産業界に飛び込んだ理由とは

Contents01

(聴き手)まずお聞きしたいのですが、ご住所もお名前も「和田」なんですね。

そうなんですよ。僕、生まれも育ちも名前も和田なんです。

(聴き手)気になっていたんです。不動産業ですし、もしかして昔からの大地主さんなのかなって。

それよく言われるんですけど、違うんです(笑)。和田っていう名前がこの辺りに単純に多くて。それで、地主ではないんですけど、亡くなった父親がこの土地で不動産業をしていたんですね。僕もそこで何年かお手伝いさせてもらっていて、そこから独立したのが株式会社イエステージ。もう創業して11年目になりますね。

(聴き手)2代目というのではなく、まったく新規で立ち上げたってことですか。ということはゼロからのスタート。短絡的に考えると跡を継いだ方が顧客もいるのにって考えてしまいますよね。不安とかなかったですか?

めちゃめちゃ不安でしたよ。
でも、それよりも、もともと不動産業界が嫌いだったんです。

(聴き手)あれ? どういうことですか!? てっきり不動産業界に興味があったのかと思ってました。

もともと父親やその周りの人間関係を見ていて苦手意識を持っていたので、むしろ「絶対この業界入らんぞ」と思ってました。

(聴き手)なんと! そうだったんですね。それがなぜ…?

たまたま父親を手伝わなければならなくなったことから、何気なく踏み入れてしまったというのがきっかけですね。

(聴き手)それで踏み入れてみたら意外とおもしろくて、見方が変わったと。

いえ、その思いは変わらず、親の下で働いてみた結果、やっぱり嫌な面が目について、それで「この業界を変えなきゃいかんな」と思ったんです。

(聴き手)なるほど、そっちでしたか!

はい。人様の財産に関係する仕事でありながら、接客の質もサービスの質も当時は決してよくなかった。それで、これは変えなければという使命感を持ったんですが、父の会社を継いでも思うようにできないじゃないですか。なので、話し合って自分のカラーを出せるように独立をしたという形です。だから、イエステージのミッション(理念)は「不動産業を爽やかに革新する」なんです。

(聴き手)「爽やかに革新」。フレッシュな感じがいいですね。ではこの方向性は最初から決めてらっしゃったんですか?

そうですね。ちょうど先日11年目にあたってのリニューアルをしたんですが、基本的な部分は変わってないですね。

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始まりは小学校以来の再会から

Contents02

(聴き手)エイドデザインとのお付き合いは長いんでしょうか?

いつ出会ったかというなら相当長いですよ。実は小学校の同級生だったんです。

(聴き手)それは長い! では当時からのお付き合いだったんですね。

いえ、そうではないんです。当時はお互い存在は知っているけれど、クラスが違ったので個人的に一緒に遊んだりするようなことはなくて。今もよく集まる地元の同級生たちの会があるんですが、そこに何年か前に渡部さんが来てくれたのがきっかけで再会したんです。

(聴き手)すごいご縁ですね。ちなみに、その時のことは覚えてらっしゃいますか?

小学校の時は少林寺拳法をやってたなというぐらいしか覚えてないんですが、再会した時は、すごくおもしろそうやし、いい感じに成長してるなぁ、仕事何やってるの?という話になって…。

(聴き手)じゃあ、改めてそこから親しくなられたんですね。

これもう正直に言いますね。渡部さんのメインの仕事はブランディングなので、うちともリンクする部分があるじゃないですか。それで、彼が独立するという話を聞いた時「ご祝儀がわりに1年間限定で顧問契約をよろしく」ってお願いしたんです。

(聴き手)なるほど。お祝いでお仕事を、ということですね。

彼の専門がブランディングとマーケティングとデザイン。その後、うちに携わってもらっている内にわかってきたんですが、彼のパフォーマンスが正直想像以上だったんです。

(聴き手)例えばどういった部分でしょうか?

まず、僕が今までつきあってきたデザイナーさんやマーケッターの方々ってそれぞれ別々だったんですが、それを両方持ち合わせているわけですよね。これまでデザイナーさんやクリエイターさんは芸術的感覚はあるものの納期などのビジネス的な部分が欠けている人が多かったんですけど、その点でもきっちりしていて、人間性も含めて非の打ち所がなかったんですね。
同級生なので軽く声をかけたんですけど、すごく期待を上回ってくれたんで、1年で終わることなく、今も継続してお願いしている形です。

(聴き手)すごい、ベタ褒めじゃないですか。一緒にお仕事を進めていく中で、どんな課題解決があったんでしょうか。

例えばこういう広告やセミナーを自分がやりたいなって時に、レスポンスや呼吸がうまく合わないとその仕事自体が自然消滅したり、ここで手を打ちたいっていう時に打ち手が間に合わないことってありますよね。今までそれで機会損失していたことがけっこうあったんですよ。
それが渡部さんにサポートいただくようになってからほぼなくなりました。本当にレスポンスが早くて、自分の発想をまず形に変えてたたき台を作ってきてくれるので、すぐまたこちらも練るための題材を与えてもらえる。本当に仕事がスムーズになりました。

(聴き手)何かしらの投げかけをしたらすぐに反応がくる。キャッチボールがスムーズに続く感じですね。

そう!それですね。それに、1つの仕事の着地の日までの全体像を見せてくれて、こういう工程で進めていけばここでモノになりますよというのも最初に教えてくれる。そのためにはお互いがレスをやり合わないといけないので、いい感じのプレッシャーになるんです。こっちは仕事を発注しているけれど、レスが遅れると、遅れても自分の責任ということですよね。そんな風に思わせてくれるんです。

(聴き手)すごくいい感じの関係を築かれているのがわかります。

和田 靜佳さまインタビューイメージ 和田 靜佳さまインタビューイメージ

販促のパートナーからブランディングの要へ

Contents03

(聴き手)たしか、こちらのウェブサイトもエイドデザインが手がけているんですよね?

イエステージウェブサイト(https://yestage.jp/)
はい。基本的にうちのサイトはライターさんとウェブデザイナーさんに関わってもらっているんですが、全体を把握してその一番根っこのところで関わってくれているのが渡部さんです。デザイナーさんとの打ち合わせや、ライターさんにこういう感じで書いて欲しいというのを一元窓口でやっていただけるので非常に有難い。それぞれの専門分野の話になってくるので、こちらではわからない部分も担ってくれているのが非常に助かっていますね。

(聴き手)例えば、リフォームやリノベーションの部分が多いかと思うんですが、さまざまなパートナー企業がおられて、専門職の方と連携を取られているといるというのをホームページなどで拝見したんですが、例えばエイドデザインもその1つということでしょうか。

当初はそのつもりだったんですけど、今はうちのブランディング全般に関わってもらっているので、もはや一部分のパートナーという感覚ではないですよね。

(聴き手)ブランディング全般というと、どういったものがあるんですか?

例えば、ウェブサイトもですし、こういうパンフレットであったり、チラシであったり…印刷物のような形のあるものをかっこよく作っているだけでなくて、中身もトータルに考えていただけるんです。
販促物実績のページへ

(聴き手)では、しっかり和田さんの想いを汲んだものができているということですね。

こういうことしたいな、こういう仕掛けがしたいなという時に、1発目のたたき台をすぐにあげてくれるので、すごくありがたいんですよね。それに対して意見を言えるので。

(聴き手)場合によってはそこでぶつかることはあるんですか?

そうですね。時に視点の違うこともあるので、こちらの想いと、渡部さんが一般の人にこう見せたいという部分がすぐに合わない場合もある。そこはもちろん意見を交わしながら一つのものを作り上げていくわけなんですが、決してこっちが依頼者だからと、言いなりにならないのも嬉しい点ですね。

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緑で繋がる「ちょっといい」まちづくり

Contents04

(聴き手)不動産というと土地であったり建物を取引することが仕事だと思うんですが、イエステージさんはまちづくり全般にも取り組まれていますよね。

はい。うちは土地の売買がメインですが、その中で分譲地を作ったりもするんです。せっかくこういう仕事をしているんだから、後に残るように「まちづくり」をしたいというところに視点を持っていったのが始まりです。

(聴き手)発想のスケールが大きいですね!

まちづくりっていわば「まちのデザイン」。オシャレでかっこいいに越したことないというところで、そういうのをプロデュースしていけたらと、最初はグリーンや外構の事業から、全邸にシンボルツリーを取り入れてグリーンを増やす「ちょっといいプロジェクト」をスタートしました。3年目ぐらいで分譲事業に取り組んだ時からこの事業は取り入れています。

(聴き手)「ちょっといい」いいですね。こういう「まちづくり」といったことまで手がけることは、いつごろから考えてらっしゃったんですか?

創業のころから考えてはいましたね。でも実際形にしていくことはものすごく難しいし、今までの印刷物だけでは訴求していけない。渡部さんには販促をワンストップでやっていただけていることで、すごく展開を早送りすることに力を貸してもらえています。

(聴き手)将来これをさらにどう展開したいという部分をお聞かせいただけますか?

まちづくりをデザインしていく中で、「地球環境」「人のつながり」といった部分を意識しながら、持続可能なまちづくりを不動産会社として見通してやっていきたいなというのがありますね。

(聴き手)「持続可能な社会」は今世界でも直面している課題ですよね。

そのためには、やはり残るものを作って、「住みたい、移住したいまち」を作ることが大事なんですよね。

(聴き手)そうですよね。暮らす人にとって、そこに建てる家はもちろん、住むまちの環境ってすごく重要なポイントですもんね。

そうなんです。今「リンク・リング・タウン宇田森」という分譲地を作っているんですが、うちと住宅会社とがタイアップして、外回りをトータルで受けさせていただくという条件で「まちのグランドデザイン」をしているんです。お陰様で既に2/3程度は埋まっています。
リンク・リング・タウン宇田森(https://yestage.jp/linkringtown/)

(聴き手)この場所、私行ったことがあるんですが、たしかに全体に統一感のあるオシャレなところという印象でした。緑にこだわられた理由ってあったんでしょうか。

やっぱり街並みですよね。住んだ人がいいところに住んだなと、ちょっと友達に自慢したくなる、呼びたくなるという感じ。高級感ではなくて「ちょっといい」をいろんなシーンで感じてもらいたい。そのとっかかりがグリーンだったんです。それがいま外構全体にも発展していっています。

(聴き手)それが連なって「まち」になっているんですね。

和田 靜佳さまインタビューイメージ 和田 靜佳さまインタビューイメージ

総合的に関わることでできること

Contents05

(聴き手)今後は「リンク・リング・タウン」のようなオリジナリティをもたせたまちづくりをいろんな場所で展開していくのでしょうか。

そうですね。「ちょっといいプロジェクト」はちょこちょことやっているんですが、まちのデザインや建物以外の外回り全般を取り組んだのはこの「リンク・リング・タウン」が初めて。こういうまちづくりをいろんなところで手がけられたらと思いますね。

(聴き手)これらはエクステリア事業になるんですか?

宅地開発や分譲といった不動産の売り買い専門が「YESTAGE」。それと別に仲介専門の事業が「YESTAGE・kai」。そして、ガーデンエクステリア事業の「machi deco lab」があるんですが、基本が分譲地なので、複合的な事業ですね。 machi deco labウェブサイト(https://machideco.jp/)
ちなみに、エクステリアの事業「machi deco lab」でこういったノベルティを作ったんですが、こういったことも渡部さんがディレクションしてくれています。

(聴き手)これは珪藻土コースターですね。水滴吸ってくれる便利なやつじゃないですか。こういうのにロゴ印刷ってできるんですね。このロゴもオシャレでかわいい…。

そのmachi deco labのロゴなんですけどね、渡部さんからのご提案で、複数のデザイナーさんにコンペ形式で作ってもらったんですよ。ほんとにね、そういうことも有難いんです。普通は1デザイナーさんにお願いすると、その人にお願いしないといけないじゃないですか。

(聴き手)基本的にそういうことが多いですよね。その人に頼んでいるわけですし。

渡部さんに頼むと、自分ごとのようにうちの「こんな風にこんな想いで作りたい」を考えてくれて、必ずしも自分で作るだけじゃなく、デザイナーさんからコンペ形式で案を集めてくれたりして、その中で僕の想いを反映してくれたデザインを選ばせてもらえるんです。

(聴き手)個人で複数案というのはあっても、そういうのは、特に和歌山では本当に珍しいですよね。

そうでしょう。そういう意味でも、めちゃめちゃいろんな事柄に対してフィルターになってくれているんです。

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日本の不動産をValue Up!するために

Contents06

(聴き手)最初に少し伺ったのですが、具体的には業界をどう変えたいんでしょうか?

不動産ってどんなイメージですか? 怖い人が出入りしているとか、価格が不透明だとかってありませんでした? 昔はまさにそんな感じだったんですね。先ほども言ったように、業界に入ってやってみてもやっぱり印象は変わらなかった。だから変えなあかんなと思ったんです。

(聴き手)この10年努力されてきたことで業界は変わりましたか?

世間のイメージはまだ感覚的にはわからないですけど、うちで言えば業界では結構いい評判も聞こえるようになりました。「あそこ変わってるな」「変やな」なんて声も聞こえたりしますが、言ってくれるってことはそれなりの影響力を持ってきているのかなと考えているので、ちょっとずつ目標に近づいているのかなと勝手に思っています。

(聴き手)お客様が変わってきている部分もあるんでしょうか?

確かに、今はもうネット社会が主流になって、今までの不動産屋さんより消費者の方が正確な情報を知っている場合も多くなっていて、提供する側が逆にプロとして追いついていないということもありますね。僕らは取引のプロなんで、一生に一回の初めての取引をいかに安心感をもってやってもらうかという部分が理念につながっていますね。

(聴き手)具体的に改革の方針はどんなものがあるんでしょうか?

例えば、クリアな情報提供で不動産取引の安心・安全をサポートすることだったり、全ての人と対等なパートナーシップを築き、新しい価値を創造すること、人と会社、そして社会が共に成長できる環境をつくること。
全般的に言うと不動産業界のイメージをとにかく向上させることですね。

(聴き手)不動産のイメージを和歌山から、ですね。

この看板にも掲げてるんですけど、以前は「和歌山の不動産をValue Up!」というコピーを掲げていたんです。
いまは全て「日本の不動産をValue Up!」に変えました。こういったブランディングの部分でも、渡部さんと話すことでより考えていることの精度が高くなっている気がします。

(聴き手)その一番の手段はまちづくりですか?

そうですね。まちづくりと、それをやるための同じ志をもつスタッフの育成。持続可能な会社を作っていくためには、どんどん若い人材も入って欲しいし、というのもあるので、今まで印象の悪かった不動産業界に大学卒の人にも来てもらいたい。ITだったりYouTuber、以前からの公務員や金融機関…といった人気の職種の選択肢の中に「不動産会社」や「建築デザイン」「ガーデンエクステリア」を入れてもらえるまでもっていきたいですね。

(聴き手)そのあたり、実際イメージは上がっていませんか?

まだですね。地元の大学の教員の方と話す機会もあるんですが、まだまだこれからという感覚です。だからこそ、やるべきことはたくさんありますし、それにはエイドデザインは欠かせないということです。

(聴き手)なるほど。これからも同級生のタッグから目が離せませんね。今日はありがとうございました。

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