問題は課題化しないと解決しない
いつもありがとうございます。
ブランディングの力で経営課題を解決する社外ブランド・マネージャー、
エイドデザインの渡部(わたなべ)です。
職業柄、企業の問題についてよく相談を受けます。
(ときにはプライベートな問題も…)
よくよく考えると、企業しかり、個人しかり、問題が尽きることはありませんよね。
ですので、問題とはしっかり向き合って一つずつ解決していく必要があります。
ただ、問題は問題のまま進めても解決することはありません。
一つの問題を解決したと思っても、似たような問題がモグラ叩きのように出てくる・・・。
あなたにもそんな経験はありませんでしょうか?
私はこれまで結構ありました。(汗)
特にブランディングにおける問題解決を望まれるのであれば、【問題は課題化】することから始めることをオススメします。
今回はそんな問題と課題の捉え方について、意識レベルの文脈でお話しいたします。
1. 問題を把握した上でアクションを行なう?
【問題】と【課題】。
これらの言葉は一緒くたにされていることが多いので、まずは言葉合わせをさせてください。
【問題】とは何かしらの目標に対して到達方法が分からない、または手段を講じているが上手くいかない状況のこと。
たとえば「ブランドコンセプトを組織に浸透させたいが、上手くいかない」というような問題があったとします。
この場合、「ブランドコンセプトを組織に浸透させる」ということが目標(ゴール)であり、「何かしらのアクションをおこなったけれども浸透が上手くいっていない」というのが現在の状況です。
この問題を把握した上で、適切なアクションを行なうことが問題解決に向けての第一歩・・・
・・・
・・・
・・・と言いたい所ですが、実はそうではないのです。
2. 問題は問題として認識されていないことが問題
なぜなら、そもそも問題が問題として認識されていないとことがあるからです。
たとえば、弊所にブランディングのご相談いただくのは企業の経営者であったり、部門や部署のリーダーの方が多いです。
そのような方々は、当事者意識を持たれ問題を認識されているので問題はありません。
仮に社内がそのような意識の高い方たちばかりであれば、いきなり問題解決のアクションに入っても良いでしょう。
しかしながら、多くの企業ではそのような当事者意識を持たれている方ばかりではありません。
むしろ、そのような人はマイノリティ(少数派)だと思います。
多数を占めるのは問題を問題として認識していない人たち、あるいは問題を認識していても危機感を持っていない人たちです。
つまり、問題の当事者であるにも関わらず、人ごとのような意識を持っている人の方が企業では圧倒的多数なのです。
3. まずは当事者意識の醸成から始める
そのような状態からいきなり問題解決の手段を探ったとしても、多数派の人たちが当事者意識を持つ可能性は低いです。
あえて言葉を濁さずに言えば、可能性は限りなくゼロに近いと思います。
そのような人を放置する…という選択肢もあるかもしれませんが、ことブランディングに関していうNGです。
なぜならブランディングは多数派も巻き込んだ全社的な活動だから。
ですので、そのような多数派の人たちの意識変容なくしてブランディングの問題は解決に向かうことはありません。
では、一体何から手を付ければいいのでしょうか?
まずは、問題を問題として共有することをファーストステップとしてください。
ただ、ここでいきなり当事者意識を持ってもらうことは結構ハードルが高いので、最初は理解を促し関係者になってもらう程度でいいのです。
関係者とは「その問題は解決すべきだ」と前向きに合意された状態になること。
この状態になるまで諦めずに対話を繰り返してこそ、はじめて問題が多数派の人たちの中で自分事化されていきます。
これこそが【問題の課題化】です。
つまり、問題解決は当事者を取り巻く身近なステークスホルダーの意識変容がスタートであり、問題は課題に昇華されないと解決が難しいということなのです。
意識レベルの話ですが、ブランディングを推進する上で意外と重要なテーマなので頭の片隅に置いていただけば幸いです。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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