楽を求めるから楽できない
いつもありがとうございます。
ブランディングの力で経営課題を解決する社外ブランド・マネージャー、
エイドデザインの渡部(わたなべ)です。
今回のブログは禅問答のようなタイトルですが、本当にこれが真理だよなあと思っています。
人生には楽な道と厳しい道があって、楽な方に逃げてしまうと実力が付かず、成長の機会を失うことになります。
その結果、厳しい道は厳しい道のまま残ってしまい、永遠に楽することはできません。
逆に厳しい道を選ぶとその時は苦しかったとしても自然と鍛えられ、次からの厳しい道を楽に進むことができます。
1. ブランディングは「楽な道」or「厳しい道」?
ブランディングのことをよく知らない方は「楽な道」と答える人が多いです。
「同じ商品やサービスが今までより高く売れて、経営が楽そう」
実際にブランディングが成功すると楽ができますが、本当に「楽な道」なのでしょうか?
たとえば、ブランド作りをする際には、まず自社のブランド価値やブランディングの方向性を定めます。
▲ブランド構築ワークの様子
複数回のワークを通じて、組織やチームの全員が納得した上で「よし!これでいこう!」と決める訳です。
意気揚々とした光り輝く瞬間でもあります。
しかし、そこから歩むブランディングの道のりは決して平坦ではありません。
正直、ブランディングを考えない方が(そのときだけは)遙かに楽に売ることができるでしょう。
理由は簡単です。
ブランディングとは自社ブランドが思われたいイメージ通りにお客様に思っていただくこと。
たとえば「ブランディングで困ったら、エイドデザイン 」という連想をお客様の頭の中に植え込むのです。
そのために、自社ブランドが思われたいイメージを言葉にしたブランド・アイデンティティ(以下BI)を作ったり、理想のお客様像(ペルソナ)を定めたりするのです。
▲ブランド構築ワークで作るペルソナ設定シート
そして、それらの情報をもとにして、ブランドとお客様との接点を緻密に、意図的に、そして継続性をもって設計していくのです。
ここまでは外部の力も借りられるので、まだ「楽な道」とは言えません。
2. 厳しい道は自分たちで切り拓く
当然ですが、いくらお客様との接点を変えたとはいえ、お客様の頭の中にイメージが根付くまでタイムラグが生じます。
実際にあなたが好きなブランドを思い浮かべてみてください。
そのイメージは数ヶ月程度の期間で成立していないと思います。
イメージが根付くまでの期間は、接点の量や質によって様々なので一概にどの程度とは言えませんが、通常は年単位の取り組みが必要です。
何が言いたいのかというと、ブランディングの黎明期には伝えたいイメージがまだ浸透しきっていないお客様が集まるということ。
平たく言えば、理想ではないお客様が集まるのです。
3. 問題は平時ではなく有事のとき
ブランディングは順調にいっている平時ではなく、利益が出ていない有事のときに試されます。
売上が上がらず、さらにブランド価値がまだ浸透していないお客様に対して、どういうアクションを起こすのが正解でしょうか?
A. この人はお客様ではないと断る
B. 売上優先でブランド価値を無視した売り方をする
C. ブランド価値をしっかりと伝えた上で売る
ある程度の利益が見込めている状態であれば「お客様を選別する」ことも大切ですが、利益が確定していないのであれば、本末転倒な結果になります。
ブランディングはブランドがあってこそ。
ですので、「C.ブランド価値をしっかりと伝えた上で売る」というのが、ブランディングの答えです。
もちろん、伝わるかどうかは相手次第なので黎明期は少しでも伝われば問題ありません。
たいていの場合、苦しくなれば「売上優先でブランド価値を無視した売り方をする」という、楽な道に逃げてしまいがち。
苦しいから逃げるのではない、逃げるから苦しくなるのです。
ブランディングを阻害する敵は自分自身です。
有事の際に、もっとも「厳しい道」を選び、自分とブランドに成長の機会を与えることこそが、真のブランディングなのです。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
〜追伸〜
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