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100-1=0?

考え方

いつもありがとうございます。

 

ブランディングの力で経営課題を解決する社外ブランド・マネージャー、

エイドデザインの渡部(わたなべ)です。

 

 

今日は帝国ホテルに伝わる2つの法則をもとにした、ブランディングの本質的な考え方についてお話します。

 

 

 

1. 10・10・10の法則

 

日本を代表する高級ホテルの一つであり、ホテルオークラやニューオータニとともに「ホテル御三家」と呼ばれることもある帝国ホテル。

 

同ホテルには【10・10・10(テン・テン・テン)】という法則があるそうです。

 

 

これは、信用を構築するのに10年、失うのはたった10秒、そして失った信用を取り戻すのにまた10年かかるということを表したもの。

 

 

少しのことでも手を抜いてはいけないという、同ホテルのサービスの基本だそうです。

 

さすが帝国ホテルですよね。

 

 

実はこの【10・10・10(テン・テン・テン)】、ブランディングにおいても同じことが言えます。

 

 

たとえば目先の売上を追いたいがために、ブランド・アイデンティティを無視した過激な広告展開をしたとしましょう。

 

※ブランド・アイデンティティとは、「お客様にこう思われたい」という自社ブランドの独自性や優位性を短いフレーズにまとめたものを指します。

※詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

 

 

その結果、もしかすると短期的な売上につながるかもしれませんが、それと引き換えにブランドには拭えないほどのマイナスイメージが付くことも考えなくてはいけません。

 

 

 

2. 一度付いたイメージは中々消えない

 

ユニクロを展開するファーストリテイリングが、一時期野菜を売っていたのをご存じでしょうか?

 

同社は2002年に生鮮野菜の生産・販売事業「SKIP」を始めました。

 

「安くていい衣料を消費者に届けてきたユニクロでの経験は、食の世界でも活かせる」と考えたそうですが、結果はファーストリテイリング史上で最大級の大失敗プロジェクトになり、一年半後に30億円の大赤字を出して撤退したのです。

 

虫食いのキャベツ

 

失敗した原因は様々あると思いますが、その一つにはユニクロが持つ衣料品的イメージと青果のイメージが結びつかなかった人が多かったことがあります。

 

 

仮にあなたが吉野屋を高級料亭としてリブランディングすると考えるといかがでしょうか。

 

「うまい、安い、早い」というブランド・アイデンティティが刷り込まれた吉野屋のイメージを覆すには、おそろしく時間(とお金)の掛かるということは言うまでもありません。

 

 

 

3. 100-1=0の法則

 

帝国ホテルでは【100-1=0】という法則もあります。

 

これは、「99のサービスが最高でも、一つのミスですべてが台無しになる」という同ホテルの教訓だそうです。

 

 

 

ブランディングも同じです。

 

たった一つのミスがマイナスのブランドイメージとなり、それまで積み上げてきたものが台無しになります。

 

 

もちろんブランディングは夢物語ではないので、売上にもしっかりとコミットしなければいけません。

 

しかしながらその上でお伝えしたいのは、「あなたのビジネスは1年や2年程度で終わらせるモノなのですか?」ということ。

 

 

10年、20年、いいえ、一生続ける仕事であれば、自身のブランドを傷つけないように気を付けることは、息をするのと同じくらい大切に考えなくてはいけません

 

 

知らない内に付けてはいけないブランド・イメージが付かぬよう、ブランディングには常に気を配らないといけないのです。

 

 

本物のブランディングにご興味のある方はこちらのページも合わせてご覧ください。

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 


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