会社がつまづく原因は質問力にある
「会社がつまづくのは正しい質問に間違った答えを出すからではなく、間違った質問に正しい答えを出すから」
マッキンゼーを作ったといわれるマービン・バウワーの言葉です。
私自身、すべての答えはお客様が持っていると考えているので、“適切な問い”が何よりも重要だと考えています。
たとえば、前回のクリエイティブ・ブリーフセミナーでの最初の質問。
「あなたは何のために広告を展開し、それによりどういう成果をあげたいですか?」
この質問では、まず広告の【目的と目標】を決めます。
ただ、一口に【目的と目標】と言っても、どんな事を書いてもOK…という訳ではありません。
なぜなら質問の意図を正確に捉えないと、先の【間違った質問】になってしまう恐れがあるからです。
まず、ここでの目的は大きくても抽象的なものでもOK。
たとえば「業界シェアNo1」「売上1兆円」、「地域一番店」なんてのも大丈夫です。
しかし、目標はそこまで上位概念だと全く意味を成しません。
なぜなら「業界シェアNo1」などは、あらゆる広告戦略、営業戦略などを講じた結果ようやく達成できるものだから。
単発の広告だけでは「業界シェアNo1」はとても達成できませんよね?
つまり、「広告が目的のどの部分に対して責任を持つのか」ということが目標として望ましいのです。
このような何気ない質問でも、解釈する余地はふんだんに残されています。
間違った質問もたまに見かけますが、多くの場合は「解釈」を間違えていることが多いもの。
結果が出なかったときは答えを疑うのではなく、質問とその解釈を疑ってみるのも一つの方法かもしれませんね。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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