あり合わせの材料でチラシを作る弊害
2017年11月4日 新大阪にて、【クリエイティブ・ブリーフを使った失敗しないチラシの作り方】セミナーを開催しました。
前回に引き続き、より学びを深めていただくため少人数制で臨みました。
セミナーの概要は、クリエイティブ・ブリーフという質問シートに答えていただくだけでチラシの骨組みができてしまうと言うもの。
質問は全部で9つあり、それぞれの答えは独立した点。それをつなぎ合わせることで線となり、最終的にはチラシという面になるのです。
料理にたとえると、「クリエイティブ・ブリーフ」に書かれた内容は食材といった所でしょうか。
今回のセミナーに参加いただいた方からつぎのようなご感想をいただきました。
「今まではあり合わせの材料で料理を作るイメージでチラシを作っていた。身内であれば問題ではないが、多くの方に伝えるのであればキチンとした材料を揃えないといけないと思った」
まさにその通りです。
対象が既存客の場合、ありあわせの材料で作っても問題はないかもしれません。
なぜなら、既存客はすでに自社の商品やサービスを知っているから。
このような方々は、たとえチラシに多少の抜け落ちがあっても、自らの経験を基に情報を補完してくれます。
しかし、自社の商品やサービスを知らない新規の方々が対象だと、同じ内容では伝わりません。
なぜなら、情報の抜け落ちがあると読み手はその部分を補完できず、読むこと自体をそこでやめてしまうからです。
たとえばよくある失敗例としては・・・
・自社ブランドの独自性のある価値を伝えていない
・その商品やサービスを使ってどうなるのか?という顧客の未来を説明していない
・対象顧客に適したお問い合わせ導線を入れていない
書いてみると当たり前のことですが、意外と抜け落ちていることがあるのです。
総務省のデータによると、私たちが一日に受け取る情報の内99.996%はスルーされているそうです。
つまり、消費者が知覚するのは世の中にある情報の25,000件分の1件だけ。
そんな状況で消費者に情報を届けるには、自らの思考を言語化し、伝わりやすいように整理した上で伝えないといけません。
これはチラシだけでなく、情報をデリバリーするすべての媒体でも同じことが言えるかもしれませんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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