ロゴはビジュアルファーストではいけない
いつもありがとうございます。
ブランディングの力で経営課題を解決する社外ブランド・マネージャー、
エイドデザインの渡部(わたなべ)です。
今朝の朝日新聞に掲載されていた天声人語でこのような内容の記事がありました。
(一部要約しています)
東京三鷹にある10人も座れば満席の小さなラーメン居酒屋。
全国の飲食店と同じくコロナと言う強い逆風にさらされた。
最大の試練は春と夏に出された緊急事態宣言でお酒を出せなくなったこと。
1日7ケースあった注文が消え、客足も遠のいた。
売り上げは半減したが、支えは常連客だった。
あえてサイダーやノンアルコールビールを注文して助けてくれる人。
「店がなくなったら困る」と毎回お釣りを受け取らない人。
お土産用の麺を買って帰る客も絶えなかった。
店主は「コロナ禍で人情の連鎖が心に染みた」と話した。
(引用:朝日新聞・天声人語・2021年12月30日)
コロナに関連した今年の倒産は昨年の倍にあたる1700件。
業種別で最も多かったのは飲食業だそうです。
1. 窮地で選ばれるのは応援される人や会社
私がこの記事を読んで真っ先に感じたのは、この店主さん自身が素晴らしい方なんだろうなあということ。
大変な状況にある人を助けたいと思うのは人間誰しもが持っている感情です。
あなたにもあると思いますし、もちろん私にもあります。
しかし、一人の人間が助けられる限度があるのも事実です。
残念ながら全員は救えません。
その時、選ばれるのは日頃から応援している人、または応援したい人ではないでしょうか?
私は2017年3月27日にエイドデザインを立ち上げました。
エイドデザインのエイド(AID)とは日本語に訳すると、応援や支援という意味。
先程の店主さんのように、周りから応援される会社や人をデザインするという思いからこの屋号に決めました。
もちろん、ここでいうデザインとは見た目を整えるという意味でなく、あらゆる課題をデザインの力で解決するという広義の解釈です。
その上で自分はどのような人をサポートしたいのかを考えました。
2. 理念や思いをカタチにする
そして行き着いたのが「ファーストペンギン」です。
「ファーストペンギン」とは、集団で行動するペンギンの群れの中から天敵がいるかもしれない海へ魚を求めて最初に飛びこむペンギンのこと。
このようなベンチャー精神を持って行動する個人や企業のことを、尊敬の念を込めて呼ぶ言葉が 「ファーストペンギン」です。
私はこのような勇気と実行力を持って未来を切り拓いている人のサポートをしたいと考えました。
事業規模は問わず「思い」を持っている人をイメージしたのです。
起業前に参加したあるイベントで、当時の和歌山県庁で振興局長をされていたKさんという方からこんな話を聞きました。
「ファーストペンギン」の後ろには実は背中を押しているペンギンがいる。
行政自体は「ファーストペンギン」にはなれないけれど後ろで背中を押すペンギンにはなれる、と。
行政機関とデザイン。
アプローチこそ違えど、これはまさに自分の考え方と同義だと強く共感し、「ファーストペンギン」を後ろから支える「プッシュペンギン」を加えたエイドのロゴマークができたのです。
このロゴには自らの仕事とサポートしたい顧客像、そしてその伴走者でありたいという思いが込められています。
3. 理念や思いをカタチにする
私は起業してまだ5年程度ですが、それでも仕事で岐路に立たされることがあります。
特に理念を掲げて仕事をしていると
「左に行けば利益は上がるが、理念を曲げないといけない」
「右に行けば理念は守れるが、利益は少ない」
こんな決断を迫られることも一度や二度ではありません。
そんな時はこのロゴをみて原点に立ち返ることで、中長期的なビジョンで考えることができています。
つまり、ロゴはビジュアルファーストではなく理念や想いを起点にしていると、自身のブランディングを進める上で大きな推進力になるということです。
もしこれからご自身のビジネスを立ち上げる方がいれば、ぜひ念頭に入れていただければと思います。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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