ブランディングで採用活動を効率化
こんにちは。
夢を目標に変えるブランディングパートナー、エイドデザインの渡部(わたなべ)です。
企業にとって、採用活動は重要なタスクの一つ。
商品やサービスの開発・販売などと同等に重要だといってもよいかもしれません。
たとえどんなに業績が良くても、将来を担ってくれる人材が育たなくては、その企業に安定した未来はやって来ないからです。
「せっかく採用するなら、企業の雰囲気にフィットする人材が良い。」
「さらに言えば、企業にとって有益な代替のきかない「人財」となる人こそ確保したい。」
これが企業の本音ではないでしょうか?
実は、ブランド作りはこうした企業の採用活動にも大きくプラスの影響を与えます。
1. 中小企業の採用をめぐる現状
新たに社員を一人採用する場合、一体どのくらいのコストがかかっているのか。
中小企業の場合、この採用にかかるコストが具体的にわかっていないケースも多くみられます。
「2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」によると、入社予定者一人あたりの採用費の平均は48万円です。
上場・非上場、製造・非製造業など規模や職種によって多少のばらつきはあるものの、新たに一人採用するために約50万円もの費用を費やしていることがわかります。
ただし、お金を出したからといって、必ずしも良い人材確保ができるわけではありません。
採用コストを上げるほど、それに比例して優秀な人材を確保できるとは限らないのです。
その理由として、労働人口の減少があげられます。
1995年をピークに日本の労働人口(15歳~64歳の人口)は減少し続けています。
働き手が減少し、人手不足が顕在化してきているというのが現状です。(※1)
また、それだけでなく、新卒採用の現場では大手志向がさらに上昇し続けているという現実があります。
「絶対に大手企業がよい」「自分のやりたい仕事ができるのであれば、大手企業がよい」と考える人の割合は3年連続で増加し、2019年新卒採用においては54.5%にも昇っています。
このことからも、中小企業にとっては特に今後の人材確保がますます難しくなっていくことがわかります。(※2)
一方、35.2%の人が「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」と答えていることから、可能性が全くないわけではありません。(※3)
とはいえ、2019年新卒採用の時点で300人未満の中小企業の大卒求人倍率が9.91倍だったという事実を踏まえると、各企業は約10倍の競争の中で学生から「この会社で働きたい」と選んでもらえる理由をつくる必要があるといえるでしょう。(※4)
※1 総務省「国勢調査」及び「人口推計」、 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)出生中位・ 死亡中位推計」(各年10月1日現在人口)、 厚生労働省「人口動態統計」
※2 「2019年卒マイナビ大学生就職意識調査」概要
※3 同上
※4 株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)の人と組織に関する研究機関・ リクルートワークス研究所、2019年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査
2. 働き手に選ばれるためのブランディング
約10倍の競争の中で選ばれるためには、選ばれる理由を言語化・明確化しなくてはなりません。
そのために必要なのが、ブランディングです。
選ばれる理由を明確化することとは、自分たちのブランドの存在理由や提供している価値を定義すること。
つまり、ブランディングの対象が顧客から学生に変わっただけで、考え方は全く同じことなのです。
「あのブランドの商品やコンセプトに憧れるから、自分も一員となって働きたい。」
「大好きなあのブランドの商品を作る側に回りたい。」
という声を学生から聞くことができれば、しめたものです。
ブランドが確立すればするほど、そのブランドの存在理由や価値観に共感を抱く人材が集まりやすくなります。
言うなれば、自社のカルチャーにフィットした人材が集まりやすくなるということなので、おのずと企業全体の雰囲気も良くなっていきます。
これは社員だけに限ったことではありません。
契約社員・パート・アルバイトなど、企業が行うあらゆる採用活動において、ブランディングはプラスの影響をもたらすといえるでしょう。
3. 採用してからも続くブランディング
しかし、人材確保は採用さえすればそれで終わり…ではありません。
採用しても離職率が高くなっては、余計に採用コストは膨らむ一方です。
そのため、しっかりと自社のカルチャーにフィットした人を採用し、そのカルチャーに共感・共鳴する自社ブランドのファンにすることが必要となるのです。
そもそも自社ブランドを好きでない社員が、自社のブランドで人を幸せにすることはできません。
決してトップダウンではなく、自社のカルチャーに適した人材を、ゆっくりと時間をかけてブランドの根強いファンにしていくことが求められるのです。
ブランディングは、決して商品やサービスを売り上げるためだけのものではありません。
「ブランディングを制する企業は採用活動をも制す」と言っても過言ではないくらい、人材の確保という面でも、実に大きな影響をもたらしています。
企業の成長を支えるのは人材です。
このことからも、ブランディングは企業にとって決して欠かすことのできない、いわば生命線であるといえるでしょう。
今一度、客観的な視点に立ち「自社の存在理由は何か」「提供している価値は何か」をしっかりと明確にした上で、自社のブランド構築をすることが、企業の安定的な成長につながっていくのです。
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今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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