ブランドがもたらす「多様なメリット」とは?
いつもありがとうございます。
ブランディングの力で経営課題を解決する社外ブランド・マネージャー、
エイドデザインの渡部(わたなべ)です。
ブランドは企業にとって様々なメリットをもたらします。
たとえば、
・競合の商品やサービスとの差異化(差別化)
・プレミアム価格での販売
・法的な保護を受けられる(商標、意匠、著作権など)
・自社内の意思統一(社員モチベーションの向上)
・ビジネスパートナーやステークホルダーとの協力
・採用活動の効率化
などが挙げられます。
企業によって目指すメリットは異なりますが、最近は【自社内の意思統一】や【採用活動の効率化】を目的として取り組まれている会社が増えてきたように思います。
実はブランドがもたらすメリットは企業側にだけではなく、消費者・顧客にも「多様なメリット」があるのです。
そこで今回は、ブランドが消費者・顧客にもたらす「多様なメリット」についてわかりやすく解説したいと思います。
1. 消費者・顧客にもたらす3つのメリット
(1) 探索コストとリスクの低減
ブランドの最も基本的な役割である「競合との識別」により、消費者・顧客は必要とする商品・サービスに関してあれこれ調べたり検討したりする手間を減らすことができます。
また、ブランドに対する経験や知識をもとに、消費者・顧客は商品やサービスを購入する際の様々なリスク(購入した商品が期待した機能を果たさない・商品の提供する価値が支払った価格に見合わないなど)を回避することができます。
<例>妻へのプレゼントに何を贈るべきか迷ってしまうが、HERMES(エルメス)の品なら必ず気に入ってもらえるに違いない。
<例>パナソニックの電化製品だったら、機能も抜群で長持ちするから大丈夫だろう。
(2)2種類の価値の獲得
消費者・顧客はブランドから機能的価値(製品そのものが提供する価値)と情緒的価値(製品を使うことで得られる心理的価値)の大きく2種類の価値を獲得します。
ブランドの価値を考えるにあたっては、機能だけでなく心で感じる価値をどのように提示できるかが、企業にとっては大きなポイントであるといえるでしょう。
<例>購入した物をレジ袋の代わりに入れるなら、100円ショップのエコバッグで十分だ。
でも、無印というブランドの持つハイセンスなイメージは魅力的なので、多少値は張っても無印のエコバッグを買うことにしよう。
(3)自己イメージの投影
消費者・顧客は特定のブランドの商品を使用することで、そのブランドに自身が抱くイメージを自分自身と重ね合わせたり、「自分が他者からどのようなタイプの人間だと思われたいか」というイメージを伝達することもできます。
<例>デザイナーに見られたいので、AppleのMacを使っている。
<例>環境問題に取り組んでいるので、服はオーガニックコットンのNADELL(ナデル)で統一している。
2.ブランドは「オールハピネス」をもたらす
このようにブランドは、【企業だけ】【消費者・顧客だけ】ではなく、その両方に大きなメリットをもたらします。
さらにいうと、正しいブランド構築さえできれば企業や消費者・顧客にとどまるわけではありません。
そのメリットは取引先、ビジネスパートナー、地域社会、ひいては社会全体にまで波及していきます。
正しいブランドは、企業、スタッフ、消費者・顧客、すべての利害関係者や社会全体にとって「オールハピネスをもたらす」ということです。
また、周りにハピネスをもたらすことで、ますます応援され、ますます選ばれ続けるブランドとなります。
これがブランドの醍醐味であり、ブランディングはマーケティングの最終兵器と呼ばれる由縁なのです。
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<参照>田中洋監修、一般財団法人 ブランド・マネージャー認定協会著『ブランド・マネージャー資格試験公式テキスト』、中央経済社、2019年
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