ブランド戦略サポート【おいけのまど様⑥】
1. これまでの振り返り
2020年2月9日のキックオフミーティングから始まった「おいけのまど様」のブランド戦略ワークも今日で最終です。
いよいよ本日、今回リリースする商品のブランド・アイデンティティが決定します。
何だかワクワクしてきますね!
今日のワークは、まず始めにこれまでの振り返りをおこなっていただきました。
〜これまでのブランド戦略ワークの内容はこちらから〜
ブランド戦略サポート【おいけのまど様①】「強みの発見」
ブランド戦略サポート【おいけのまど様②】「市場機会の発見」
ブランド戦略サポート【おいけのまど様③】「見込み客の選定」
ブランド戦略サポート【おいけのまど様④】「独自性・優位性の発見」
ブランド戦略サポート【おいけのまど様⑤】「コンセプト発見」
▲前回までのワークの様子。
〜代表・落合さま〜
メンバーそれぞれが違う考え方を持っていたので、正直なところ「大丈夫なのかな?」という不安がありました(笑)。
ただ、2回目、3回目と進むうちにメンバー全員の思考が深まり、4回目からは皆に共通するものがはっきりと見えるようになってきました。
その最中、新型コロナで自分を取り巻く環境の変化があり、少し不安に感じる部分もあったが、逆に私たちがこのワークで導き出した“ブランドの価値”がこれからの時代に合っていると思うようになりました。
そして、それが前回(5回目)のワークで確信に変わった気がしています。
ブランド戦略ワークとしては最終となる今日、どの様なカタチになるのかまだ分かりませんが、すごく楽しみにしています!
〜林さま〜
ブランド戦略を始める前、“おいけのまど”という団体のブランディングをするか、商品ブランディングをするかで迷っていました。
キックオフミーティングの時に話し合い商品ブランディングに決めましたが、当初は本当にそれで良かったのか迷う部分がありました。
しかし、ブランド戦略ワークが進むなか、思ってもみなかったワードや斬新な切り口が出てきて、商品開発をどうすればいいのかというイメージが段々と湧いてきたのです。
今では商品ブランディングにして良かったと思っています。
また、メンバー内での共通認識が生まれたことや商品としての幅が広がり新たな価値付けできたことなど、さまざまな意味でこのブランド戦略ワークに価値があると感じています。
〜石渡(康太)さま〜
今回のブランド構築を経て、人にモノを売る時であったり何か伝えようとする時、ブランドがしっかりと構築されていないと、自分ならこう考える…という自己中的な発信になって伝わらないと感じました。
ペルソナを設定し、「ペルソナならどう考えるか?」「ペルソナならどんなことを価値だと思うか?」など、顧客を見誤らないようにするこのワークは自分自身にとって斬新な気付きになりました。
また、すごく時間を掛けて皆で積み上げていったので、段々と思考が定着化されることもすごく良かったと思います。
今の勤め先はマーケットのトップを取る企業なので、ブランドを守るという活動は行っていますが、今回のようにゼロからブランドを作るという作業は単純に楽しいと感じています。
〜石渡 (祥子)さま〜
もう今日で6回目なんだななあ、あっという間だったなあ、というのが正直な感想です。
これまでのキャリアの中で、モノを売る、モノを作るという仕事をしたことがなかったので、「私に力になれるのかなあ」と不安に感じる部分もありました。
しかし、ワークが進むにつれ、そのモヤモヤしていたものが払拭され、商品についての意見を自然と出せるようになりました。
また、ブランディングは自分の仕事でもあるカウンセリングと共通点があるように感じています。
自分だったこれが欲しい、欲しくないと言う考え方ではなく、これが一体どういう人が必要としているものなのか?、またどういう人なら価値を見出してくれるのか?という“自分から離して考える視点”がカウンセリングに近いような気がします。
まだ終わりではないので、これからも楽しみながら取り組んでいきます!
〜谷口さま〜
今回のブランド戦略を登山に例えるなら、メンバー7名それぞれがバラバラのスタート地点から、同じ山頂(ゴール)を目指して登っているようなものだと感じています。
同じ山でも様々なルートがあるように、「そんなルートがあるのか?」という自分にはない他のメンバーの視点や発想が刺激となり、自身の新たな着眼点につながりました。
毎回のワークでのアウトプットやディスカッションで固定概念を覆しながら、それを集約してまとめていくとことこそがブランド構築だと思います。このワークのお陰で、自分だけでは見えなかった景色が見えてきました。
今は他のメンバーがどのような頂(ブランド・アイデンティティ)を考えたのかが凄く楽しみです。
あとは、「自分たちが登った山はこんな素敵な山なんだよ」と伝えることができれば必ず成果につなげられるので、次からはそこをしっかりと取り組んでいきたいと思います。
〜樫尾さま〜
これまでのワークを通して、考えたら考えただけ良いモノができるということを実感しています。
皆で意見を出し合い、そしてしっかりと話し合った上で渡部さんが導いてくれるので、納得するまで考えることができ、「これだったらいける!」という所まで落とし込めました。
また、今後の商品開発に自信を持って取り組んでいけると思えたことが、「単純にすごい」と感じています。
ブランド戦略ワークは今まで経験したことがなかったので、この経験を今後の活動にも活かしていきたいと思いました。
〜吉岡さま〜
まったくのゼロベースの段階から、メンバーそれぞれの思いや意見をしっかりと汲み取り、皆が納得するモノが出来上がっている事実を目の当たりにし、まるで手品を見ているようでした。
自分自身、デザインという仕事する中で仮想のお客様像を決めてもの作りを行っていますが、今回のブランド戦略のように具体的な環境分析による顧客像であったり、皆のアウトプットを集約して、さらに皆が腑に落ちる一つのモノを作り上げていくワークがとにかく素晴らしいと感じています。
商品化されてからが、デザイナーである自分の腕の見せ所なのでとてもワクワクしています!
皆さま、素晴らしい振り返りをありがとうございました。
私が雄弁に語るより、皆さまの言葉の方がこのブランド戦略の様子を鮮明にイメージすることができると思います。
皆さま、素敵な振り返りありがとうございました。
2. ブランド・アイデンティティを投票
前回、限られた時間でアウトプットしたブランド・アイデンティティを、1週間かけてブラッシュアップいただきました。
元々いずれも劣らず秀逸なブランド・アイデンティティでしたが、今回の熟成期間を経て、さらに味わい深い言葉になったと感じています。
今回はメンバーの皆さまがご自身が考えたブランド・アイデンティティを発表し、その後Zoomの投票機能を使って一人ずつ投票していただきます。
そして、一番投票数の多い方の案を採用することを全員で決めました。
プレゼンテーションの前にお伝えしたのが、ブランド・アイデンティティの要件です。
1. 顧客(ペルソナ)が好感を抱けるか?
2. 期待や能力、意思が入っているか?
3. 自分たちが顧客に対してどのように振る舞えばよいかがイメージできるか?
▲お一人ずつブランド・アイデンティティをプレゼンテーション。
最初の投票で7つのブランド・アイデンティティが3つに絞られました。
ここからは予想をしていなかった決戦投票です。
そして、ようやく一つのブランド・アイデンティティに決めることができました。
ちなみに上記の写真は決まったブランド・アイデンティティです。(内容はリリース前なので伏せています)
これまでのアウトプットを集約した素晴らしいブランド・アイデンティティが生まれましたが、例のごとくリリース前なので皆さまにお伝えできないのがとても残念です。
こちらについては、製品が公開後改めて追記させていただきます。
3. ブランド・プロミスを考える
そしてブランド構築の最後の仕上げとして、“ブランド・プロミス”を考えていきます。
ブランド・プロミスとは、ブランド・アイデンティティをより具体化したもののこと。
簡単にいうと、ブランドと顧客との約束です。
これをしっかりと決めておくことで、自分たちの行動規範にもなったり、考え方のブレをなくしたりすることができるのです。
たとえばエイドデザインでいうと、以下のようなブランド・プロミスを決めています。
“顧問契約およびプロモーション期間中は、クライアントと同じ業種からの受注を請け負いません”
一見「同じ業種はあまり被らないのでは?」と思われそうですが、実際これまで数件ご依頼が重複しお断りすることがありました。
そんな時、このブランド・プロミスを定めていないと、ご依頼を断ることを迷ったり、もしかすると受けてしまうかもしれません。
私には “知りながら害をなすな” という信念があります。これはプロフェッショナルにおける責任の倫理です。
仮に私がこの約束を破ってしまうと、少なくとも自分の中ではもうエイドデザインのブランドは崩壊しています。
ブランド・プロミスを破ったらどうなるの?というのを説明する上で一番分かりやすいのは、ドラゴンクエスト1の最後のシーンである竜王との戦い。
(古いゲームなので知らない方はスミマセン)
最後の敵である竜王は戦いの前、勇者にこう聞いてきます。
「もし、わしの味方になれば世界の半分をおまえにやろう」
いかがでしょう。心が揺れませんか?
仮に「はい」とその提案を受けてしまうと、「Lv1」かつ「所持金・所持品ゼロ」の状態で最初からスタートになってしまうのです(驚)。
ドラゴンクエストのコンセプトは竜王を倒すこと。
コンセプトとはブランドにおけるブランド・アイデンティティのこと。
つまり、ブランド・アイデンティティをより具体化したブランド・プロミスを破ると、先の勇者と同じようにブランドは地に落ちてしまうのです。
この辺りの説明をしっかりと行い、メンバーの皆さまには18のブランド・プロミスをアウトプットいただき、ディスカッションの上で5つに絞り込みました。
最後に私の方からこれまでの流れを総括し、ブランド戦略サポートは終了しました。
今回も素敵な参加者の皆さまのおかげで、素晴らしいブランド・アイデンティティが紡ぎ出されたと感じています。
次回からは新たな局面、マーケティング施策を考える目標設定サポートに突入します。
これまでとは異なる営業的視点が必要となりますが、ブランディングとマーケティング、そしてデザインまで一気通貫で関われるのが弊所の強みです。
ここからもしっかりとサポートしていきたいと思います。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
〜追伸〜
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